プッシュリベットは、ネジやボルトよりも簡単に部品が固定できる便利な部品です。車を分解すると、必ずと言って良いほど見かけます。
もちろんスズキ車にも使われており、その種類も様々です。
プッシュリベットは樹脂やプラスチックで出来ているため、整備中に誤って破損させてしまうことも少なくありません。
整備やカスタムを行う時は、 万が一の破損に備えてなるべく予備のプッシュリベットを用意しておく必要があります。
しかし「どれを選べば良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、スズキ車に使われているプッシュリベットの種類や純正の品番、それに変わる純正互換品をご紹介していきます。
スズキ車の整備やカスタムを行う方は、ぜひご一読ください。
プッシュリベットとは
まずはプッシュリベットがどのようなものなのかについてご紹介していきます。
プッシュリベットは名前の通り、素材の穴に押し込むことで簡単に部品が締結できるリベットです。
多くのプッシュリベットは樹脂やプラスチックで作られており、大きさや形状が細かく分かれています。
一般的な金属のリベットは、一度装着すると取り外すことが困難ですが、プッシュリベットはロック機構が付いて何度も使い回せるようになっています。※一部再利用不可のタイプもあります。
ちなみにロック機構の付いたものは、頭部を押し込んだり押し上げたりすることで簡単に取り外しができます。
ただし、プッシュリベット自体が金属のネジやボルトと比べて耐久性が低いため、経年劣化や、誤った取り外し方によって簡単に破損してしまいます。
また、小さくて軽いため、失くしやすい部品とも言えます。
プッシュリベットの種類や選び方
プッシュリベットは、ネジやボルトのように規格があるわけではありません。ものによってはメーカーごとに微妙に形状や大きさが異なることがあります。
プッシュリベットを選ぶ時は、現物を取り外し、購入品と照らし合わせるのが最も確実な方法です。
しかし、ネットでの購入だと、実物の確認ができません。
そんな時は、カタログや商品説明欄に記載されている品番やサイズを頼りに、同じものを探す必要があります。
また、車種や部位毎にどのプッシュリベットが使われているかを調べる方法として、整備やカスタムを記録したSNS「みんカラ」を使う手もあります。
「〇〇（車種名・メーカー） プッシュリベット」と検索すれば、過去に整備やカスタムを行った人の記録が出てくることもあります。
※プッシュリベットの種類や使い方については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。合わせてご覧ください。
【DIY必見】自動車用プッシュリベットの種類と使い方について徹底解説！
プッシュリベットの外し方
プッシュリベットは、ピンの頭部にロック機構が付いているものと、そうでないものに分けられます。
基本的にロック機構はマイナスドライバーやクリップリムーバーを使ってロックを押し上げるような構造になっています。「プッシュプルリベット」や「プラスティリベット」がこれに当てはまります。
また、「プッシュリベット」は中央のピンを押すことでロックが解除される仕組みです。
ほかにも、「プッシュターンリベット」や「スクリューリベット」は、ピンの頭部をプラスドライバーで回して解除します。
このように、プッシュリベットは、種類によって取り外し方が異なります。
間違った方法で外そうとすると再利用できなくなることもあるため、慎重に行うようにしましょう。
スズキ車用純正プッシュリベットの種類・品番
スズキ車で使われている主なプッシュリベットは、以下の通りとなります。
- プッシュプルリベット
- プッシュリベット
- プッシュターンリベット
- スクリューグロメット
- スクリューリベット
- カヌークリップ
- ブラッシュクリップ
各種特徴や形状、純正品の品番や使用部位をご紹介していきます。また、純正品に変わる互換品がある場合、そちらもご紹介しています。
プッシュプルリベット
ロック機構が付いた、最もメジャーなプッシュリベットです。部品を強固に固定できる上に取り外しも容易であるため、多くの部位で使われています。
本体中心部の穴にピンを差し込むことで部品を締結することができ、ピンを引くと簡単に取り外せます。ピンはマイナスドライバーやクリップリムーバーを使って引き上ます。
【純正品番】
- 09409-07332（アンダーカバー・タイヤハウス）
- 09409-07340（タイヤハウス・バックドアトリム・インパネドアカバー）
- 09409-08327（グリル・アンダーカバー・フロントフェンダー）
- 09409-08333（タイヤハウス）
- 90467-07164（タイヤハウス）
【Deepaから販売されている純正互換品】
09409-07340（タイヤハウス・バックドアトリム・インパネドアカバー）
90467-07164（タイヤハウス）
09409-07332（アンダーカバー・タイヤハウス）
プッシュリベット
こちらも比較的多く使われているタイプのプッシュリベットです。本体中心部に穴が空いており、そこにピンを差し込むことで部品が締結されます。
基本的な機構はプッシュプルリベットと変わりませんが、こちらは取り外す際に先端が尖った工具で中央のピンを押し込む必要があります。
【純正品番】
- 09409-06314（バンパー(フロント・リア)・フロントエプロン・リアシート
- 09409-07308（トリム(ピラー/ドア)）
- 09409-07321-5PK（フェンダープロテクター）
【Deepaから販売されている純正互換品】
09409-07308（トリム ピラー/ドア）
プッシュターンリベット
ピンの頭部がネジタイプになっているプッシュリベットです。ピンの頭部はプラスドライバーを差し込む形状になっています。
取り付け時はプッシュプルリベットと同様にピンを押し込みますが、反対に取り外す時は、ピンの頭部をプラスドライバーで90°回転させる必要があります。
【純正品番】
09409-06322-5PK（モールディング）
スクリューグロメット
こちらは部品を直接締結する「リベット」ではなく、保護材としての役割を持つ「グロメット」タイプとなります。
本体の中央にネジを通すための穴が設けられており、ネジやボルトのメス側となるベースとしての役割を担っています。
主にボディにパネルや樹脂部品などを取り付けるために使用されますが、パネルに配線を通す時の配線保護目的で使われることもあります。
【純正品番】
09148-04021（内装パネル）
スクリューリベット
ピン部分がプラスネジになっているプッシュリベットです。プラスドライバーを使ってピンを締め込むことで部品を締結できます。
ピンが簡単に抜けない構造をしているため、ホイールハウスやバンパーなどで多く使用されます。
本体の形状はプッシュプルリベットとほとんど変わりません。取り外す時に誤ってピンを引き抜かないように注意しましょう。
【純正品番】
09409-07324（トランクトリム・フロントランプカバー）
カヌークリップ
パネル同士を結合する簡易的なクリップです。中央部分がひし形状をしており、穴に押し込むだけで簡単に留めることができます。
取り外す時は、先端が薄いマイナスドライバーを使う必要があります。
ロック機構が付いていないため強度は弱めですが、使い勝手が優れているため、ボンネットやエンジンルームなどで多く使用されています。また、未使用の取り付け穴の穴埋め用として使われることもあります。
【純正品番】
- 09409-06304（エンジンルーム・ボンネット）
- 09409-05308-5PK（エンジンルーム・ボンネット）
ブラッシュクリップ
トリムボードを取り付けるためのクリップです。指で押し込むと簡単に固定できます。
取り外す時はマイナスドライバーかクリップリムーバーを差し込み、”てこの原理”で押し上げます。
繰り返し使うことができませんが、締結が力強いため、トリムボードなどのある程度厚めのものの固定に重宝されています。
【純正品番】
09409-10302-5PK（トリムボード）
スズキ車用のプッシュリベットをまとめて手に入れるにはセット品もおすすめ
ご紹介したように、スズキ車用のプッシュリベットは種類が多いため、一度に多くの種類を手に入れようと思うと、一つ一つリベットの種類を確認する必要があります。
必要な種類がすぐに見つかれば良いものの、そう簡単にいかないのも事実です。
そこでおすすめなのが、複数のプッシュリベットがまとめて販売されているセット品を買ってしまう方法です。
特に頻繁に整備やカスタムを行う方は、プッシュリベットを破損したり失くしたりした時に備えて、複数の種類の予備品を持ってくと良いでしょう。
高品質なプッシュリベットを少しでも安く手に入れたいとお考えの方は、当社Deepaが販売しているセット品をおすすめします。
Deepaのプッシュリベットセットは、純正品に変わる品質の製品を圧倒的低価格で販売しています。
例えばこちらの商品。最大18種類のプッシュリベットがセットになった製品が、たったの1,580円（税込）で手に入ります。
まとめ
プッシュリベットの種類や取り外し方、スズキ車で使われているプッシュリベットをご紹介しました。
プッシュリベットは樹脂やプラスチック製であるため、経年劣化が進むと割れや脱落が起きることがあります。
また、取り外す際に破損させる可能性が高い部品でもありますので、整備やカスタムを行う方は、あらかじめ予備のプッシュリベットを用意しておくことをおすすめします。
今回ご紹介したスズキ車用のプッシュリベットは、Deepaからも純正互換品を販売しています。
Deepaの純正互換品は、純正品と比べて圧倒的に値段が安いのが特徴です。
また、万が一不具合があれば返品・返金も可能ですので、安心してお買い求めいただけます。
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